『鬼滅の刃』に見る怒りの使い方
このところ
『鬼滅の刃』の漫画を
読み始めました!
本屋さんで
働くようになり、
まぁよく売れていくんですよ
度々目にしてました
関係ないですけど、
売れていく本を見るのは
とても楽しいんです
世の中には
ひとの興味の幅が
こんなにあるんだ!と
じぶんの興味の範囲外のものでも
それがある、
ということだけで
おもしろく感じます
世界は広い!
漫画はね、
私が買ったのは何年ぶりかしら?!
知ってるんです
ハマったら読みふけってしまうと…
ストーリーにハマったときの
過集中たるや。。
他のことがとどこおっても
目の前の漫画の世界に
没頭してしまうので、
あえてあまり見ないようにしてるんです笑
その漫画に手を出した理由は、
私の好きな発信者、
ビジネスをされている方の一人、
新田祐士さんが
メルマガで『鬼滅の刃』を
紹介していたからです
ブログにもアップされてます!
新田さんは、
本当に幅広い知見と
高い抽象度をお持ちで、
そんな捉え方ができるんだ!
といつも視野が広がります
彼が書いた文章はいつも
必ず目を通してしまいます
そうして読んだ
新田さんの考察が
おもしろかったので、
早速買って読み始めた、
というわけです
いや、すっごくおもしろいです
続きも買って、
発売されているものは
全部揃えました!
そしてついに、
全部読んでしましました!
(まだ終わってませんが
けっこう山場感!!)
読んでみて、
いろいろ興味深いことが
たくさんあるんですが…
まず、ネタバレ嫌いなので、
ネタバレしない程度の
設定を話すと…
人を喰らう鬼たちと、
それをやっつけていく
人間である鬼殺隊と
その仲間たちの
戦いの話です
鬼は圧倒的に強くて、
怪我をしても再生します
死ぬには日の光に当たるか、
首を切られるか
体力は無限ですが、
人間を喰らうことによって
それらの再生能力やパワーが
増しています
一方人間は
切られてしまえば、
身体の一部が
再生したりすることはありません
体力も有限です
鬼を倒すには、
鍛えた強い人間である
鬼殺隊の中でも
さらに強いひとたちであっても、
複数で向かっていかないと
いけません
鬼に対し、人間は
圧倒的に不利
そんな中で、
人間がどう鬼と
対峙していくのか…
というお話!
ざっくりですが
こんな感じ!…笑
売れる本、漫画というのは、
時代の流れを
汲んでいるだけではなく、
抽象度の高い情報が
多くの人の心の深いところに
響いているからだと
思うのですが、
私がひとつ、注目した点が、
鬼と人間
共通点と、その違いです
共通点は、
“怒り”
鬼も人間も
『怒り』という感情が
重要な役割を果たしています
怒りが
爆発的なスイッチになって、
能力が開花したり、
パワーを増したりするんですね
鬼も人間も、
強い者たちは例外なくみんな
強烈な“怒り”を抱えています
違うのはその使い方
ここからは私の見方、見解です
鬼はその怒りを、
じぶんの感情を、
外にぶつけています
“怒り”を抱えるようになった経緯は、
人間も鬼も、
本当にどちらも変わらず、
怒り、憎しみを抱えるのも
当然だと感じる
壮絶な体験をしています
鬼は、その怒りを
被害者感情を抱えたまま、
周りが悪い、
だから破壊しよう
じぶんが傷つけられないために、
じぶんを傷つけてくる奴を
圧倒的なパワーで
倒してやる
という方向へ
“怒り”の感情を
使っています
じぶんが二度と
壮絶な体験をしないように
人間より数倍も強い
鬼になってまで、
周りを攻撃する
(鬼はみんなもともと
人間です)
二度と負けないために、と
簡単に死ぬことはない
鬼になることを、
選択するんですね
そのため、
結果的には
じぶんが体験した
ひどいことを、
今度は鬼として
周りにしていくことになりますが、
鬼になったものたちは
それには気づく様子はなく、
人間を殺めることを繰り返します
鬼の行動原理は、
周りが悪い、
悪いものを消そう、
そのために強くなろう、
強くなって破壊しよう
です
こうして壮絶な出来事の連鎖は
止まりません
大きくなるばかり
一方人間は、
その連鎖を止めようと
勇気を持って
鬼と対峙していきます
ときには死を持ってしても
人間は、
“怒り”を
愛する家族や仲間を守るために
使います
愛する家族や仲間を
これ以上傷つけさせない、
そのために強くなり、
ただ破壊しようとする者から
守る
“怒り”というエネルギーを
破壊に向けるのではなく、
愛や守護へ向ける
これが人間
そして主人公の
炭次郎は、
最終的に鬼が亡くなるときにさえ、
慈悲の心を持って
接します
“怒り”を“怒り”で
終わらせない
愛する人、家族、仲間が
殺された怒り、悲しみ
傷ついた壮絶な体験、
そこから生まれる
ネガティブな感情と
そのパワー
それをどう使うか??
“怒り”はただのエネルギー
どちらの方向へ使うのか?
破壊か、愛と守護へか
そういうことを
問いかけていると
感じます
ネガティブな感情は
感じちゃいけないわけじゃない
持っちゃいけないわけじゃない
生きている以上、
感じる自然な感情
それをどういう行動へ
繋げていくのか??
ということ
むしろ、
爆発的なパワーを
生み出してくれる
“怒り”という感情、
そのスイッチを入れることは、
これから混沌とした時代に
突入していくにあたり、
求められていることでしょう
これからの時代に
重要なポイントになる
ちなみに
鬼と人間の対比は、
旦那さんと私が好きな映画
「スターウォーズ」シリーズにも
通じるものがあります
ライトサイドとダークサイド
ダークサイドに堕ちると、
パワーは増します
パワーだけを求めるのか?
なんのための
パワーを求めるのか?
そのパワーを
誰のために、
なんのために使うのか?
スターウォーズもそうですし、
鬼滅の刃もそう
多くのひとが
その問いかけに
感じものがあるのではないかと
思います
中村あやでした